草加市PTA連合会子育てコラム5

とても怖い、やってはいけない子育て

私は、生徒指導や特別活動の主任を長く任されていたことから、児童生徒を育てるためのたくさんの講演会や研修会に参加させていただき多くのことを学んできました。
その中で学んだ最も怖いお話をお知らせします。

「条件反射」という言葉をご存じでしょうか。

条件反射(じょうけんはんしゃ)とは、動物において、訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動のこと。
ソビエト連邦の生理学者イワン・パブロフによって発見され、パブロフの犬の実験で有名になった。
犬にエサを与えるときに必ずベルを鳴らすようにしたところ、エサが無くてもベルを鳴らすと犬がよだれをたらすようになるというもの。

実は、パブロフ博士は、犬にエサを与える実験を他にも行ったそうです。
その内容は、犬にエサを与えるとき、丸い光を当ててから与える。楕円の光を当てたときにはエサを与えないというものだそうです。
このことで、犬は丸い光を見るとよだれをたらすようになり、楕円の光を見るとよだれを出さないようになったそうです。

このあとの訓練が恐ろしいのです。
パブロフ博士は、エサを与えるときの丸い光を少しずつ楕円の光に近づけていきました。
丸い光を見てよだれを出していた犬は、光がだんだん楕円に近づいていくにしたがってわけがわからなくなり、約1ヵ月後に狂犬病になり、死んでしまったそうです。

 

このお話をしてくださった講師の先生は、

「ここにいらっしゃる皆さんは、教育に携わる大事な役目を担っています。このかわいそうな犬の実験を無駄にしないでください。」

「私たち教育者は、子供たちが丸い光か楕円の光かが分かるように話せているでしょうか。もちろん、そのように心がけていると思います。しかし、たとえば、子供たちにやってもいいよ、と言っていたことが、場面によってやってはいけないよ、と言わなければならないことがあると思います。そのときに、だめだからだめ、というのでなく、ちゃんとわかるように話すことが、とても大切だと思います。」

と目に涙を浮かべて話してくださいました。

ある教育相談担当の先生が教えてくださいました。
精神的に不安定な子供が相談に来ます。その原因のほとんどは、お母さん(またはお父さんや先生、場合によって野球チームの監督など)が何を言っているのかわからない。自分はどうしたらいいのかわからない。
と言うのです。
よく話を聞いてみると、確かに大人が何を言っているかがわからないんです。
子供が分かるように話すのは難しいですね。

 


私たち大人は、そんなことわかっているだろうと思って話すことが多いと思います。
ところが、子供たちは、私たちの思いが伝わっていない、むしろ間違って解釈されていることがないでしょうか。
私は、相手に思いが伝わるように心がけて話すようにしています。でも、家族に話すときには、わかりあえているだろうと思い、丁寧に話していないことが多いように思います。

皆さんはいかがですか。
お子さんが精神的に不安定にならないように、子供がわかるように話したり躾けたりするようにお願いします。

特に、10歳以上の子供には。