草加市PTA連合会子育てコラム6

「いつも心に太陽を くちびるには歌を」
この言葉を先生に教えていただいたお陰で今まで生きてこられました。
ありがとうございました!

これは、数年前の同窓会のときに、気が弱くておとなしかったY君が、私に書いてくれたメッセージです。最近、捜し物をしていて見つけました。
私が伝えた言葉がY君の心に残っていてくれたことをとても嬉しく思いました。
これから、私が教職経験の中で、実際に子どもに生きる力を育てることができた言葉を皆さんに届けたいと思います。
一つでも子育てのお役に立つことができればと祈って書きます。

「いつも心に太陽を くちびるには歌を」
は、中年以上の方なら誰でも知っている言葉だと思います。
映画や歌で大ヒットした言葉ですし、説明を必要としないわかりやすい言葉です。

今回の生きる力を育てるキーワードは

『七難八苦』(しちなんはっく)

あなたは一年の終わりにお月様に願い事をするとしたらどんなお願いをしますか?

これは、私が担任して4月中旬になった頃、私のことを信頼してくれたなと感じたときに子どもたちに必ずする質問です。
余裕があれば、紙を配って、願い事をいっぱい書かせます。
一番多いのは(学年によって違いますが)

  • お小遣いを増やしてほしい。
  • 欲しいものを買って欲しい。
  • お年玉をたくさんほしい。
  • 勉強ができるようになりたい。

などです。

 

そこで、山中鹿之助のお話をします。21823311.L

昔、(豊臣秀吉の時代に)山中鹿之助という武将がいてね、その武将は、一年の終わりに、お月様に向かって

「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」

つまり、私にたくさんの難しいことや苦しいことを与えてください。と祈ったんだって、

 

さて、どうしてでしょう・・・

子どもたちは、きょとんとして、そんなはずはない、嘘でしょう、でも、先生は嘘は言わないと言っているし本当だとしたらどうしてだろう。
と考えてくれます。

《 願わくば、我に七難八苦を与えたまえ 》
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時間があれば(理解できる学年であれば)、私が小学校のときにいじめられていたことがあり、中学校のときにいろいろなことで苦しんでいたこと。このお話に出会って乗り越えられたことを話します。

 

  • 山中鹿之助 は、人を成長させてくれるのは、苦しいことや難しいことを乗り越えたときだということを知っていたので、お月様に向かって祈ったんだよ。
  • 山中鹿之助 は、今も名前が残る立派な武将になったそうだよ。

と話します。

 

この話を聴いた後の子どもたちは大きく変わります。
子どもたちの中には、苦しいときに「先生、これが七難八苦で、乗り越えると成長できるんだよね」と言う子まで現れます。

思春期を迎えた子どもたちは、たくさんの七難八苦に出会います。
そんなときに思い出して欲しいと願って伝えた言葉の一つです。

 


《 参 考 》
七難八苦とは - 古今名言集~座右の銘にすべき言葉 〔四字熟語図書館〕
山中鹿之助 ~尼子家再興に忠義を尽くした名将  〔戦国武将列伝Ω〕
山中幸盛 通称:鹿之助 〔ウィキペディア〕